10.23.2012

リーフ

一枚の小さな葉っぱに
小さな世界が描かれていました
とても興味深く思った僕は
早速お家の観葉植物の葉っぱを見ました

そこには、世界なんてちっとも描かれていませんでした
興味を失った僕は
外へ散歩に出かけました

外には無数の世界があります
一つ一つがちっぽけで、注意して見ていないと、
よくわからなくなってしまうけれど
どれも大切な大切な宝物です

世界はたまに、何かに写し出されることがあります
さっきの葉っぱのように
とっても小さな世界だったけれど
その葉っぱは、とてもキレイに色づいていました

世界はコロコロ変わります
あの葉っぱに描かれていた世界は、どうやら終わりを告げたようです
しかし
描かれた世界はあの日のまま、葉っぱの上で美しく栄えています
いずれ葉っぱが落ちるとき
その世界は本当に跡形もなく消え去ってしまうのでしょうが、
最後のその時まで、輝き続けるのです

いつか僕の部屋の観葉植物にも、何か描かれるのでしょうか
あの埃っぽい中では
素晴らしいものが描かれるとは思いませんが
あまり期待しないで待っています

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